予防接種について
予防接種時のお願い
- 予防接種は、完全予約制です。あらかじめご予約ください。
- 予防接種は通常の診療時間内でも接種可能です。(待合室は一般の患者様と同じとなります。)
※ 予防接種を受ける方は、母子手帳と定期接種の予診票を必ずお持ちください。
予診票をお忘れの場合は、接種できませんのでご注意ください。(任意接種の予診票は院内にございます)※ 定期接種の予診票は、ご自宅でご記入の上、ご来院ください。
※ 土曜日・祝日は、混雑するため、予防接種の件数を制限させて戴いております。
※ ワクチンの流通状況により、予告なく入荷に遅れが生じる場合があります。予めご了承ください。
※ ご家族のワクチン接種については、下記の通りとさせていただきます。
(1)インフルエンザワクチンはお子さまと一緒のときに限り当院で接種いたします。あらかじめご予約ください。 妊婦の方はあらかじめ産科主治医に接種の可否をご確認の上、ご予約ください。
(2)インフルエンザワクチン以外のワクチンは自由が丘メディカルプラザ内科での接種をご案内しております。ただし、海外渡航のためお子さまと同じワクチンを接種する場合は当院で接種できる場合がありますのでお問い合わせください。
VPDってご存知ですか?
VPDとは「ワクチンで防げる病気」(VPD:Vaccine Preventable Diseases)のことです。VPDはたくさんありますが、日本のワクチンは任意接種が多いため接種率が低く、その結果VPDにかかってしまう子どもたちがたくさんいるのが現状です。
子どもたちがかかってしまう病気はたくさんあり、なかには治療が難しく命にかかわったり、後遺症を残してしまうものもあります。予防する手段があることは子どもたちの健康を守るうえでとても重要です。ワクチンを接種することでVPDから大切な子どもたちを守ってあげましょう。
当院ではVPD:ワクチンで防げる病気から子どもたちを守るために接種可能なすべてのワクチンを適切な時期に接種するよう指導しています。
当院はVPDの会の賛助会員です
ワクチンの用語に関する説明
1)定期接種と任意接種
ワクチンは定期接種と任意接種にわかれます。
定期接種 任意接種 ・接種の対象者は予防接種を受けるように努めなければいけない。
・市町村区から予診票が送付され、公費負担(自己負担がない)。
・受ける側の判断で接種を検討する。
・自己負担であるが、一部公費助成が適用される。○「当院で接種できるワクチン」は→こちら
2)生ワクチンと不活化ワクチン
ワクチンの製造過程の違いにより2つの種類があります。 一般的に不活化ワクチンは1回の接種では免疫が不十分なので複数回接種することになっています。既定の回数をしっかり受けるようにしましょう。これに対し生ワクチンは1回の接種で十分な免疫を得られます。ただし時間の経過とともに効果が弱まってしまうものもあるため、2回接種がすすめられているものも多くあります。
生ワクチン接種後は、27日間ほかの生ワクチンを受けられないので注意しましょう。
※異なるワクチンの接種間隔については、令和2年10月1日から注射生ワクチンどうしを接種する場合は27日以上あける制限は維持しつつ、 その他のワクチンの組み合わせについては、一律の日数制限は設けないことになりました。 詳しくはこちら>>(厚生労働省HPへ)
VPDとそのワクチン接種時期
人生で最もたくさんのワクチンを受けるのは生後半年までと1歳のお誕生日の直後です。 それぞれどんなVPDがあるか、下の表でチェックしましょう。
●1歳までに接種するワクチン
ワクチンの種類 開始月齢(回数)
注意点やポイント B型肝炎 0~2か月
(3回)ヒブや肺炎球菌と一緒に2か月から開始されることが一般的です。 ロタウイルスワクチン★ 6週
(2~3回)ヒブや肺炎球菌と一緒に開始することが一般的です。遅くても14週6日までに開始しましょう。 ヒブ(インフルエンザ菌B型)肺炎球菌ワクチン
2か月
(3回)生後2か月になったら速やかに開始しましょう。 四種混合ワクチン
2か月 ※
(3回)BCG★ (1回)
標準的には生後5か月頃接種しましょう。
※ 令和5年4月より、四種混合ワクチンの接種開始月齢が生後2か月からに変更になりました。
●1歳を過ぎたら早期に接種するワクチンについて
ワクチンの種類 開始月齢(回数)
注意点やポイント 麻しん・風しん★ 1歳(2回)
就学前の2期も忘れず接種しましょう。 水痘★
1歳(2回)
2回目は約6か月(3か月以上)あけて接種しましょう。 おたふくかぜ★
1歳(2回)
2回接種が推奨されています。 肺炎球菌(追加接種)
1歳(1回)
3回目の接種から60日以上あけて接種しましょう。 ヒブ(追加接種)
1歳(1回)
3回目の接種から7か月あけて接種しましょう。 四種混合
1歳(1回)
3回目の接種からおおむね1年以上あけて接種しましょう。
定期接種のワクチン 任意接種のワクチン ★ 生ワクチン *各ワクチンの詳細は「小児科コラム」を参照してください。
同時接種について
たとえばヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンを同じ日に、違う場所(左右のうでや太ももなど)に接種することをいいます。これだけたくさんのワクチンをVPDにかかってしまう前に受けるためには同時接種は必要かつ有効な手段といえます。当院では積極的に同時接種をおこなっていますが強制ではありません。同時接種に関して不安があるかたは接種前に医師に相談してください。
● 同時接種のメリット
① 来院回数を減らすことができます。
② スケジュールが立てやすくなり接種漏れが少なくなります。
③ 短期間で免疫が得られます。
※ワクチンの効果、副反応は単独接種と変わらないと言われています。
関連コラム: ○同時接種のお話
ワクチンの接種方法
海外では生ワクチンは皮下注射、不活化ワクチンは筋肉注射が一般的です。これには ワクチンの効果を高める目的、腫れる、痛むなどの局所の副反応を減らす目的があります。 ただし日本のワクチンは「皮下注射する」と説明書(添付文書)にかかれているため 当院では皮下注射としています。以前は腕に接種することが一般的でしたが、同時接種が一般的になった現在では、より安全な接種部位が広く、痛みも少ないとされる大腿(太もも)に接種することが、日本小児科学会からも推奨されています。当院では体の小さい2歳までのお子さんには太ももに接種します。
予防接種相談外来
当院では、お子様の予防接種に関する詳しいご相談の要望に応え、「予防接種相談外来」を新設しました。
ワクチンについてやスケジュールについてなど予防接種に関する相談を受け付けております。予防接種相談料 1回 2,200円(税込)
(本体2,000円)※表示価格は、2019年10月以降の消費税(10%)加算金額です。
※相談と予防接種を同時に行った場合は、相談料は頂きません。