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子どもの予防接種

おたふくかぜワクチン

ワクチン名 乾燥弱毒生おたふくかぜワクチン
予防する病気 おたふくかぜ(流行性耳下腺炎、ムンプス)
対象年齢 1歳以上
接種回数 計2回
接種方法 いずれも1回0.5mlを皮下注射
標準的な接種スケジュール
  • 1回目は1歳になったら早めに接種
  • 2回目は小学校入学前の1年間(M R2回目と同時期)での接種を
備考
  • より強い免疫を得られるよう2回の接種が必要です。ただし任意接種
  • 目黒区では、1歳以上4歳未満の子どもを対象に、予防接種費用の一部助成を行なっています。
  • 副反応で無菌性髄膜炎を起こすことがあります。発熱、頭痛、嘔吐などがあるときは受診してください。

※予防接種は、完全予約制です。あらかじめご予約ください。


おたふくかぜ(流行性耳下腺炎、ムンプス)について

  • 病原体:ムンプスウイルス
  • 感染経路:飛沫、接触感染
  • 潜伏期間:2~3週間

 突然の耳の下の腫れと痛み、発熱で発症します。年齢が高くなるほど症状が典型的となり、合併症の頻度と重症度が高くなります。合併症で最も多いのは無菌性髄膜炎で、診断される頻度は1~10%です。難聴は1,000人に1人に起こり、高度から重度の難聴として障害を残すと言われています。片耳だけの難聴が多いため、小児では本人や周囲に気づかれないこともあります。思春期以降の感染では、精巣炎や卵巣炎を併発することがあります。

おたふくかぜワクチン

現在使用されているワクチン株による無菌性髄膜炎の発生頻度は1,600~2,300接種あたり1人程度と添付文書に記載されています。日本小児科学会とAMED研究班による大規模前向き調査「おたふくかぜワクチン接種後の副反応に関する全国調査」では、ワクチン添付文書に記載されている発生頻度より低い発生頻度(10万接種あたり13.4)であることが2024年に報告されました。自然感染により発症する無菌性髄膜炎の発生頻度に比較すればワクチンによりおたふくかぜを予防した方が無菌性髄膜炎に対するリスクは明らかに低いことが言えます。

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