pediatrics小児科
子どもの予防接種
不活化ポリオワクチン(IPV)
ワクチン名 | 不活化ポリオワクチン(商品名:イモバックスポリオ®皮下注) |
予防する病気 | ポリオ |
接種の対象年齢 | 4〜6歳 |
接種回数 | 1回 |
接種方法 | 1回0.5mlを皮下注射 |
標準的な接種スケジュール | 5歳以上7歳未満(ただし任意接種) |
備考 |
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※予防接種は、完全予約制です。あらかじめご予約ください。
ポリオについて
- 病原体:ポリオウイルス(1型、2型、3型)
- 感染経路:糞口感染
- 潜伏期間:4~35日
感染した患者の90%以上は無症状ですが、手足に麻痺(弛緩性麻痺)が起こると生涯続く場合があります。また呼吸できず死に至ることもあります。有効な治療法がなく、ワクチン接種が唯一の予防法です。日本では経口生ポリオワクチンの高い接種率によって、1981年以降野生株のポリオ患者は報告されていません。しかし、海外ではいまだにポリオの発症が報告されており、旅行者などがウイルスを日本に持ち込むリスクがあります。また、経口生ポリオワクチンでは、非常に低い頻度ではあるが、神経病原性の復帰によるワクチン関連麻痺をきたすことがあるため、日本では2012年9月に定期接種が経口生ポリオワクチンから不活化ポリオワクチンに切り替えられました。