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子どもの予防接種

三種混合(DPT)ワクチン

ワクチン名 沈降精製百日せきジフテリア破傷風混合ワクチン
予防する病気 百日咳、ジフテリア、破傷風
接種の対象年齢 小学校入学前
接種回数 1回
接種方法 1回0.5mlを皮下注射
標準的な接種スケジュール 小学校入学前に1回追加接種を受けましょう(ただし任意接種)
備考
  • 0歳・1歳で四種混合又は五種混合ワクチンを4回受けていても、5歳ごろには百日せきにかかりやすくなっています。お子さんと赤ちゃんを守るために、小学校入学前に三種混合ワクチンを1回追加で受けましょう。WHOもこの時期の追加接種を推奨しています。
  • 接種した部位が腫れることがあります。肘から下や腕全体が腫れた時は受診しましょう。

※予防接種は、完全予約制です。あらかじめご予約ください。


百日咳について

  • 病原体:百日咳菌
  • 感染経路:飛沫、接触感染
  • 潜伏期間:7〜10日

 普通のかぜのような症状ではじまり、徐々にせきがひどくなり、顔を真っ赤にして連続的に咳をするようになります。せきの後、急に息を吸い込むので、笛を吹くような音が出ます。熱は通常ありません。1~2週目が最も咳がひどく、3~4週目になると少しずつ軽くなってきます。回復には2〜3か月かかります。特に新生児や乳児がかかると、けいれんや無呼吸発作を起こし、命を落とすこともあります。最近、長引くせきを特徴とする学童や大人の百日咳がみられ、乳児への感染源となることがあるので注意が必要です。

ジフテリアについて

  • 病原体:ジフテリア菌
  • 感染経路:飛沫感染
  • 潜伏期間:2~5日

 のどや鼻などの粘膜に菌が感染し、発熱、嘔吐、のどの痛み、犬吠様のせきなどの症状が出ます。偽膜と呼ばれる膜がのどにできて窒息してなくなることもあります。発病2〜3週間後には菌の出す毒素によって、心筋障害や神経麻痺を起こすこともあります。DPTが導入され、国内では1999年を最後に報告はありませんが、近年アジア地域をはじめ世界各国で流行が見られています。

破傷風について

  • 病原体:破傷風菌
  • 感染経路:傷口から感染
  • 潜伏期間:3〜21日

 土の中などにいる菌が、傷口からヒトに感染して起こる病気です。菌が出す毒素によって、顔面の硬直や、全身性のけいれんなどが起こります。致命率が高く、呼吸筋の麻痺により窒息死することもあります。子どもの頃に予防接種を受けていない50歳以上の人を中心に、年間100名ほどの患者発生があります。